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愛しては、ならない
第20章 恋の業火②
先程までは、熱を出し朦朧として、心細そうな子供の様に震えて泣いていたのに、今や剛は私を押さえ付け、淫らな悪戯を仕掛け私を陥落させようとしている。
彼の指から与えられる刺激に、その甘い眼差しに蕩けそうになりながら、私は猛烈に悔しさが込み上げてくる。
――私、大人の女なのに、彼に負けちゃう……っ!
だが、恐らく彼はまだ清崎とは、こういう行為はしていないのだろう。
"彼が初めて触れる女が、私で嬉しい"
という、浅はかで正直な気持ちもまた、あった。
「……さっき、貴女が……俺の将来、と言っていましたが」
彼が、指の動きを止めないままで囁いた時、絶妙な力で突起を押され、私は大きく身体を震わせてしまう。
「……ん……あっ」
「やっぱり……イイようですね」
彼がニヤリと笑い、私は必死に首を振り否定するが、もう遅かった。