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愛しては、ならない
第21章 君の罪は、僕の罪
「やあっ……」
叫んでも泣いても、悟志は許さない。
太股をゆっくりと左右へ広げ、際どい場所に付いた痕を見て、唇を歪める。
「……身体を、剛に許したのか……」
「悟志さん……
ち……違うの……」
泣きながら、胸の中で二つの想いがせめぎあっていた。
――違う、違う……
私は、貴方の妻……
剛との事は、もう心の奥底に閉じ込めて、私は西本家の妻として、母として、これまで通り生きていくから…
剛に揺れた心を、何とか封じ込めてみせるから……だから、許して――
――違わない。
何も違わない。
私は、剛に愛され、嬉しいと思っている。
だから、拒めずに、身体を触れる事を許した。
幾度も、数えきれない程口付けを許し、身体じゅうに触れられ、私は恋する男に求められる悦びに震え、喘いだ――