この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第24章 滅ぼせない恋情③
彼に、切ない声でまた告白をされて、口付けられて、私は今や彼の母親として学校へ来たという事を忘れてかけている。
"好きです"
という言葉も、甘い口付けも、強引な抱擁も、本当は嬉しくて堪らない。
このまま、彼が求めてくるままに、ふしだらに堕ちてしまいたい――
「……何か、言って下さい……」
剛の指が、ゆっくりと唇を割って行く。
私は言葉を呑み込んだまま、彼を見詰めるしかないのに、彼は更に私を恋の刃で切り刻もうとする。
唇の中へ侵入させた指を悩ましく動かして、私を困らせる。
その指はまるで、口付けの時に、その舌が私を犯す動きのようで――
「嫌がっていない風に見えます……」
剛に言われ、私は慌てて否定の意味で首を振るが、唇から指が離れ、首筋から胸元へと指が滑り降りた。
「――や……っあっ」
私は服の上から軽く触れられただけで、声を上げてしまった。