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愛しては、ならない
第26章 離したくない ②
引き裂かれたショーツが、今どんな状態なのか分からない私は、恥ずかしさから必死に脚を閉じようとしたが、剛はそんな私の抵抗を小さな笑い一つで跳ね返した。
彼の涼やかな笑みに撃ち抜かれ、身体に力が入らなくなってしまう。
呻くように、苦し気に顔をゆがめていたのに、それが嘘のようにこんな笑顔をするなんて――
私の胸の中に、ある疑問と嫉妬が沸くと、彼に確かめずにいられなくなった。
「剛さ……ん……教え……て……ああっ」
太股を掴んだまま顔を埋めようとする彼の髪が肌に触れただけで、私は大きく震えた。
剛はクスリと笑い、脚の付け根の際どい場所へキスする。
「あああっ……ダメ……っ」
「菊野さんは……いつもそうだ……
ダメって言いながら、俺に触らせる……
俺の方がいつも、泣く貴女に負けて……
最後までするのを止めてしまうんだ……」