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愛しては、ならない
第26章 離したくない ②
「剛さ……ん……教え……て………?」
彼の目を見詰めるが、ぼやけてしまい、表情が分からない。
剛の大きな溜め息が聞こえてから、諦め気味な彼の優しい囁きが耳を擽った。
「ほらまた……そんな顔をして……
生殺しもいいところですよね……
何ですか……俺に、何を聞きたいですか……?」
言い方は優しいが、太股を掴む手を彼は離してくれなかった。
――ちゃんと、布で隠れているのだろうか?
もし見えてしまっていたら、とても恥ずかしい……
だって、自分でも分かる程に濡れてしまっている……
こんなの、剛さんに見られたら……――
思わず目を瞑りながら、彼に聞く。
「剛さんは……他の……
だ、誰かと……こういう事をした事が……ある……の?」