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愛しては、ならない
第26章 離したくない ②


「ふ……ん……っ」


「く……っ」



二人は狂った様に互いの唇を貪り合っていたが、不意に剛が呻いて顔を離した。



「……」


私は、急に恥ずかしくなり、シーツを顔まで被って隠れる。

だが、剛にあっという間に剥ぎ取られた。


「……見ないで……」


顔を掌で覆い隠そうとしたが、彼の手が素早く阻止し、私は結局また呆気なく組み敷かれてしまった。


「隠さないで見せて下さい……綺麗な身体を……」


剛の目が、また獣と化している。


「き……綺麗じゃあないもんっ」


「綺麗ですよ……とても」


切れ長の瞳は、身体を舐め回す様に眺め、私の閉じた脚の間に視線を留めると、手を差し入れて開こうとする。


「だ、ダメ」


「……俺のことを、好きって言いましたよね……」


「――っ」


「だったら……いいでしょう?
俺に、何をされても……」


「そ……そんな」


きっと、はしたなく濡れてしまっている。

見られたくない――!



私は必死に脚を閉じて抵抗を試みた。
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