この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第27章 絡み合う、蔦
俺は、罪悪感をかみしめながら、花野に返信をした。
気が付けば、もう10時になろうとしているが、この時間ならまだ大丈夫だろう。
そう言えば、菊野が制服がシワになることを気にしていた。
ベッドから降りて、ベルトを外しズボンを脱ぎハンガーに掛けるが、トランクスの中の自分がまた硬くなっていく。
「……おい……まずいだろ……」
思わず触れるが、電流の如く快感が駆け抜け、俺は歯を食い縛る。
「くっ……」
深呼吸して、花野に持たされたパジャマをバッグから出して着ようとするが、屹立した自分自身が目に入ってしまい、欲に支配されそうになる。
――何がまずいと言うのか。
菊野は、俺を好きだと言った。
俺は菊野を好きで、彼女も俺を思っているなら、今すぐに抱いてしまえばいい……
俺は、寝息を立てる彼女が眠るベッドにそっと上がった。