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愛しては、ならない
第27章 絡み合う、蔦


俺は、罪悪感をかみしめながら、花野に返信をした。

気が付けば、もう10時になろうとしているが、この時間ならまだ大丈夫だろう。

そう言えば、菊野が制服がシワになることを気にしていた。

ベッドから降りて、ベルトを外しズボンを脱ぎハンガーに掛けるが、トランクスの中の自分がまた硬くなっていく。


「……おい……まずいだろ……」

思わず触れるが、電流の如く快感が駆け抜け、俺は歯を食い縛る。


「くっ……」


深呼吸して、花野に持たされたパジャマをバッグから出して着ようとするが、屹立した自分自身が目に入ってしまい、欲に支配されそうになる。



――何がまずいと言うのか。

菊野は、俺を好きだと言った。

俺は菊野を好きで、彼女も俺を思っているなら、今すぐに抱いてしまえばいい……




俺は、寝息を立てる彼女が眠るベッドにそっと上がった。

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