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愛しては、ならない
第27章 絡み合う、蔦
――綺麗だ、と思った。
だが、ただ綺麗で、額の中に入れて飾っておきたいと言うような美しさとは違う。
見ているだけでは我慢できない。
触れて、口付けて、囁きかけて……
彼女はその度に表情を変える。
俺が、この身体で彼女を愛したら、どれ程美しく悩ましく姿を変えるのだろうか。
彼女に跨がり、両腕を身体の脇に突くと、ベッドが軋む。
今から、このベッドは烈しく音を立てるだろう。
彼女を責め立てる度に、壊れる程に。
「菊野さん……
起きて下さい……」
唇に優しくキスをすると、彼女の瞼が震えた。