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愛しては、ならない
第27章 絡み合う、蔦
「い……痛いっ……」
「……」
「剛さ……ん……?」
いつもならここで力を緩めるが、今の俺は彼女を易々と離す気になれない。
離したら、もう何処かへ行ってしまいそうな気がする。
そうだ。
このホテルを出たら――
夜が明けたら、恋人の時間は終わりを告げ、彼女は俺の保護者に戻るつもりなのではないか?
――抱き合って……口付けて……
お互いの全てを確かめあったのに……
今更、平気な顔をして母親と息子の振りが出来るのか?
「――無理だ」
「え……?」
「菊野さん――」
「あっ……」
俺は、彼女の乳房に顔を埋め、烈しく揉みしだきながら再び唇を塞いだ。