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愛しては、ならない
第27章 絡み合う、蔦
「……答えられませんか?」
「だって……っ」
頬も首筋も鮮やかに染めて、花びらのような唇や、細い指を震わす菊野――
愛しくて、その全てに惹き付けられて、目が離せない。
年齢が離れているから、俺の保護者だから、彼女に伴侶が居るから、許されない――のか?
そんな事を理由にこの想いを消せるなら、最初から好きになったりしない――
不満げに唇を突き出す彼女の顎を掴み、俺を真っ直ぐに見るように向かせると、抵抗するかの如く瞼をギュウ、と閉じる。
また笑いが込み上げてしまう。