この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第28章 罪と恋を抱き締めて

彼に求められて、拒む事が出来なかった……
それは、私も望んでいた事だから……
彼が私を想って欲を吐き出して居たことを知って、嬉しいと感じた。
彼以外の人にそんな風に言われたら、嫌悪しかないだろう。
でも剛になら、頭の中で何度も犯されてもいい、と思ってしまう。
他の人を思わないで……他の人を見詰めないで……触れたりしないで……
私は、もう彼を独占したくなってしまっている。
なんて愚かしいのだろうか。
私などに構わずに、清崎と上手くいって欲しい、と願っていた筈なのに。
彼に抱かれて、私の中の箍(たが)が外れてしまった。
私は、恋に狂ってしまった。
彼に抱かれて声を上げ、猛る彼をこの手で慰めてしまった。
そうせずにはいられなくて……

