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愛しては、ならない
第28章 罪と恋を抱き締めて

剛は、苦さを味わうかの様に形の良い唇を結び、喉を鳴らす。
言葉に詰まる私の頬に指でつつ……と触れて、首筋に辿り着くと、長い睫毛を震わせて呟いた。
「けれど今は……菊野は俺の物だ……」
「……っ」
「この肌も、髪も唇も……っ」
「――あっ」
彼は、私の太股を掴みぐっと横へ拡げると、猛った獣を蕾に宛がった。
石鹸の泡でするりと滑り、抵抗する間も無く私の中へ収まってしまう。
「く……堪りません……っ」
「剛さ……っ」
彼は、私を壁に押し付けたままで腰をゆっくりと引き、また沈めた。
淫らに感じる花園は、彼をぎゅうと締め付ける。

