この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第31章 企み



「こら~!往来で、親子喧嘩しない!君ら、かなり注目浴びてるよ?」



森本が、軽やかな笑みを浮かべて居る。

俺の心臓が凍った。



――聞かれていた、か?

菊野が見知らぬ男に声を掛けられているのを見て、自制心を無くしてしまっていた……

なんてざまだ……と思いながら、俺は苦く唇を噛み菊野を離すが、彼女の瞳からポロリ、と涙が溢れるのを見て心底後悔した。


「あああ、菊野さん、大丈夫すか~?

すいませんね、剛は反抗期真っ盛りなんで!!俺の育て方が間違っていたんです!!

申し訳ありませんね~!!

俺がこいつの尻をぶったたいて根性を修正してやりますからっ!!

だから泣かないで下さい――!!」


森本がペラペラと調子よく適当に喋るのが堪に触り、俺はつい奴を睨み付けるが、菊野は微かに笑った。


「……ご免なさいね……変なところを見せて……」


「いいんですよ!!

剛の事で困ったらいつでも俺に言って来てく下さい!!

何せ、年頃の男の子の扱い、やりにくいでしょ~?

よく分かりますよ~菊野さんの大変さが~!!」



「ふふ……森本君たら……」


森本の軽口に吹き出す彼女に、俺は猛烈に腹を立てていた。

拳を握り締め、何とか自制しようと深呼吸した時、清崎がいつの間にか隣に居ることに気付く。

/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ