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愛しては、ならない
第32章 企み②
コロコロと笑いながら、森本は私の髪を一掴みしてキスをする。
「素直な反応だなあ~
てか、もう剛との事を認めたと同じですね」
「……っ」
思わず彼を睨み付けるが、彼は全く動じない。
狼狽える私を嘲笑うような表情で見詰める。
「ここまで簡単だと、拍子抜けですね……
まあ、話が早くて幸いですけど」
「な……一体、何を言いたいの」
「取り引きしましょう……」
彼の声のトーンが、僅かに上がる。
息も、荒くなってきたようだった。
「――あっ……いやっ」
大きな指が、ブラウスの布の上から乳房に触れてまさぐってきた。