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愛しては、ならない
第32章 企み②
森本は、下卑た眼差しで私を見ながら、股間を押さえたままで上半身を起こす。
彼が起き出した事に恐怖を感じて、首を振りながら私は後ずさった。
「剛とそんな関係だって知れたら、ちょっとした騒ぎになりますね……」
彼は、まだ痛む様に顔を歪めているが、両手を床に突いてゆっくりと起き上がった。
「や……来ないで……」
私は彼から背を向け、リビングのドアまで這って、開けて外へ逃げようと試みるが、後ろから彼に抱きすくめられ、ソファに倒された。
「剛が帰ってくる前に……軽く楽しみましょうか」
森本はネクタイを緩め、ニヤリと笑った。