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愛しては、ならない
第32章 企み②
ドアが閉じられると、祐樹はいつの間にか塩を持ってきて、嬉々として振り撒く。
「な~にが!改めてお詫びだよ!もう二度と来るな~このナンパスケベ野郎――!!」
真歩はそんな祐樹を見てクスクス笑うが、ふと私を見て、そっと頭を撫でてきた。
「何だか大変だったようね……
大丈夫?」
「ま……真歩……っ」
「ん~?」
真歩は、太陽のような明るい笑みを私に向ける。
「ふ……ふええええ……っ……こ……怖かった……」
緊張の糸が解けて、私は真歩にすがってしゃくりあげる。
「よしよし可哀想にねえ~
私がもうちょっと早く来れば良かったね……」
真歩は、私のはだけたブラウスを直してくれた。