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愛しては、ならない
第34章 恋の短夜(みじかよ)
彼女の舌が割り込んで来ると、俺は直ぐにそれを捕まえて絡ませる。
熱くて甘い、お互いを奪い合うキスを何十秒か、何分か分からない程に夢中で続けながら、俺は彼女の服を少しずつ脱がしていった。
彼女は俺の背中に腕を回し、無心にキスを受けている。
きっと、俺の手がその肌を露にしつつあるのを気付いていない。
そんな所が可愛くて仕方がなかった。
俺よりも大人で、俺よりも数多くセックスを経験しているだろうに、抱く度に彼女は初々しい。
いつまでも物馴れない貴女は、なんと愛らしいのだろう。
可愛くて、可愛くて――
そんな風に、幾度も思ってしまう。
出来ることなら、何時までもこの腕の中で包んで、時にはにかみ、時に淫らに鳴く貴女を見ていたい。