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愛しては、ならない
第34章 恋の短夜(みじかよ)
「――」
俺は、涙をはらはらと流し身体を震わす彼女に見惚れ、また深くて甘い恋に堕ちた。
はにかみ頬を染める菊野、怒って口を結び睨む菊野、驚いた時に目を大きく見開く菊野……
初めて逢ったあの日から、色んな貴女を見てきた。
どの表情も、俺の目を釘付けにさせて、不思議な程に惹き付けられ心の中が貴女で溢れてしまう。
烈しい恋情に突き動かされ、泣く彼女の唇を奪い、首筋に、鎖骨に、胸の膨らみに、そして桜色の突起に口付けていく。
「あ……ああっ………剛さん……」
「愛してる……愛してる……」
俺が唇で触れる毎に、彼女の愛らしい突起は硬くなり敏感になる。
彼女が漏らす甘い溜め息は媚薬となり俺を酔わせ、五感を痺れさせる。
もう、貴女の事しか見えない。
貴女の事しか考えられない。