この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第35章 Love is……
ずっと泣いていたのを知られたくない。
私は努めて明るい調子で答えた。
「ううん……私も今起きたの」
「そう……」
剛の視線が私の顔から首筋に、そしてその下に移動し、喉仏が音を立てて上下する。
「――っ」
私は、まだ何も着ないままだった事に気が付いて、毛布を肩まで上げて隠す。
剛が瞳を煌めかせながら毛布を掴み、私の腰まで下げてしまった。
裸の身体が晒され、腕で覆おうとしたが彼に肩を掴まれてベッドへ倒される。
先程、烈しく抱き合い欲を放ったばかりの獣は、既に硬く屹立していた。
彼に覆い被さられ、身体中に口付けされ、また甘く淫らな波に呑み込まれていく。
「……ダメ……っ……またこんな……」
軽く叱るように彼に言うが、私の腕は彼の首に抱きついて、両の脚も彼が侵入しやすいように背中に絡ませていた。