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愛しては、ならない
第35章 Love is……
「――俺も……早くっ……菊野の中へ……っ」
剛は上擦る声で早口で呟き、そのまま奥へと突き進んだ。
大きく硬く猛った彼が私の中を埋めつくし、圧迫感に息が止まった。
「――」
「……大丈夫……ですか?」
顔を覗き込み、彼が心配する。
私は深呼吸し、彼を受け止めている事の幸せを噛み締める。
全部覚えておこう。今夜の彼の全てを。その眼差しを……真っ直ぐな髪が揺れる光景を……
今、私の目の前にいる貴方の全ては私の物――
彼を促すように、軽く腰を動かすと、彼は顔を歪めて呻いた。
「……そんな風にしたら……止められません」
「いいの……このまま……抱いて」
「菊野――」
剛の瞳が一際鋭光を帯びたかと思うと、一気に最奥へと腰を沈ませてきた。