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愛しては、ならない
第39章 愛憎④
何度か彼女がマンションの外で部屋を見上げて佇んでいる所を見た。
彼が彼女の元へと行こうとすると、新しい家政婦が警察に通報してしまう。
何回かそういう事を繰り返す内に、とうとう彼女は逮捕されてしまった。
『何も警察に言うことないじゃないか!!
ついこの間まで僕の面倒を見てくれてた人なのに!!』
彼は怒り、父に掴みかかった。
父は苦虫を噛み潰したような顔で彼を見た。
『彼女はお前をたぶらかしたじゃないか……まだ小学生のお前相手に汚らわしい』
『汚らわしいのはお父さんのほうだろ!!』