この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第39章 愛憎④


それからどれ程の時間が経過したのだろうか。

鈍い痛みを胸に感じ瞼を開けると、部屋は暗く、自分はベッドに横たわっていた。

頬に触れるとガーゼが貼ってあった。

ベッドサイドの灯りをつけて手鏡で自分の顔映し出すが、目の周囲は青黒くなり、頬は腫れ上がっている。

彼女が気に入っていた顔が台無しだ。

もう少しましな顔の状態にならないと、嫌われてしまう。

いや、彼女の事だから心配して悲しんで、身体の水分が無くなってしまう程泣くのだろう。

口の中に血の味がして、水でゆすごうとキッチンに向かうが、途中にある父の寝室から灯りが細く漏れていて、彼は足を止めた。

ギギ……と何かが軋む音に嫌な予感が込み上げる。

前にも、真夜中に父が雇った女性を責めているのを見てしまったのだ。

性懲りもなくまた手を出しているのか――げんなりしながら足を忍ばせて部屋の前を通り過ぎようとしたその瞬間(とき)聴こえてきた声に彼は全身を凍り付かせた。

/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ