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時を越えて
第1章 時を越えて
「そうですよね。外では俳優の奨ですよね」

私は久しぶりに敬語を使った。

でも私の中では知らない間に何かわからないけど 胸に刺さっていた。

奨は黙々と着がえをしていた。

みるみるうちに、素敵な俳優の奨に変身した。

そんな奨の姿を見て私は思っていた。


(なんだろうこの気持ち? どうして寂しいと思うんだろう。)


私は奨が遠くに感じられた。
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