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時を越えて
第1章 時を越えて
「ちょ!ちょっと奨お兄ちゃん?」

私はもがきながら奨の体をはなそうとした。

でもよけいに 私を放さないように強く抱きしめてきた。

「どうしたの奨お兄ちゃん?」

私はその奨の衝動的な行動に驚いていた。

そして、「……どうしょう 響……」


切迫詰まったように奨は言った。

「お前をどうしても……妹として………見れなくなった!」

私は一瞬 耳を疑った。
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