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時を越えて
第1章 時を越えて
「そうだわあ そうしょう それに今日は満月も星も綺麗くかがやいてるしね」

「じゃあ ぜんは急げだわあ」

そう思ったときはじめて自分が鞄を持っていない事に気がついた。


「えッ!どうしよう鞄がないわ! あの中には本と手鏡が…… まさか…あの時に、 間違いないわあ 奨と言いあらそいになったときだ! じゃあ 奨が知ってしまったかも!」私は急いで 部屋の戸を開けた。

私はびっくりして 叫んだ。

「奨 !」

そう 目の前に 鞄を持った奨が立っていたから。
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