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私の執事さま
第2章 バースデーパーティ
一階へ繋がる階段を下りていくと、玄関の扉の前で声を掛けられた。
それが誰なのかは振り向き、その親しみのある笑顔を見るとすぐに気付いた。
「玲奈、久しぶりだね」
幼馴染の誠(まこと)。
彼は一つ上の二十二歳で、一人っ子である私の兄のような存在であり、仲の良い親友。
小さな頃からお互いの家を出入りしており、父親同士の仲が良い事から一緒に旅行へ毎年出掛ける。
最近では誠の仕事が忙しく会う頻度が減っていたが、今日は特別時間を作ってくれたんだろう。
だって今日は私の……
「ハッピーバースデイ、玲奈」
二十一歳の誕生日。