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私の執事さま
第2章 バースデーパーティ
「ありがとう、誠君」
私は嬉しい気持ちが抑えきれず、駆け足で誠君の前まで近寄ると、誠君の体に抱きついた。
そして誠君の顔を見上げながら、子供のように目をキラキラと輝かせる。
「来てくれたのね! 今日お仕事は?」
「仕事より玲奈のバースデーパーティの方が優先だよ。仕事の合間を抜けて来たんだ」
「ありがとう! 凄く嬉しい!」
誠君の言葉に対し更に喜びが込み上げ、そのまま頬へキスをしようとする。
しかし、突然後ろから話し掛けられると、私はピタッと動きを止めた。
「……玲奈お嬢様、社長がお呼びです」
それが咲夜の声だとすぐに気づくと、ゆっくり咲夜の方へ顔を向かせる。