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私の執事さま
第1章 はじまり
猫と例えられ屈辱でもあり、それが実際否定出来ない言葉だから悔しい。
……全て、咲夜の言うとおり。
他人を信じない私が、自分以外の人間の言う事を聞くなんて。それも、奴隷のように服従し、飼猫のように言いなりになるなんて……。
「つ、次は何をすれば良い……? もっといっぱい命令して、咲夜……」
まるで猫が餌を強請るように甘え、じっと咲夜の目を見つめる私を見下ろしたまま、咲夜がクスッと笑った。
「命令? いやらしい方ですね、お嬢様は。誰からそんな誘い方を教わったんです?」
そして性器をトラウザーと下着の中へ急にしまい始めると、淡々と言い放つ。
「今日はもう終わりにましょう」
その言葉とトラウザーを履き終えた咲夜の光景を、ただ私は四つん這いのまま呆然と眺めるしかなかった。