この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セフレの彼は幼なじみ
第7章 絵莉花
 いまだ驚愕と戸惑いの真っ只中にいる菜那美が、すぐに尋ねた。

「でも、いいんですか……?」

 頭の中で色んな思いが渦巻いており、菜那美は冷静な思考ができない状態だが、どうにか言葉を絞り出す。

「ええ、是非どうぞ、ご遠慮なく。お口に合うかどうかは分かりませんが」

 相変わらず微笑を崩さず、「どうぞ」と手のひら大の銀紙の塊を菜那美に差し出している。

 菜那美も、絵莉花につられて少しだけ表情を和らげて言った。

「ありがとう。ご親切に。では、いただきます」

「いえいえ、どういたしまして。鷲沢さんは、もうお帰りなんですか? これから練習を見学する予定なので、よろしければご一緒に、と思いまして」

「あ、えっと……今日はこのまま帰ろうと思ってて。陸翔に……陸翔君にもそう言ってありまして。特に予定はないんですけど、突然予定変更して見学するのも、何だか気が引けて……」
「そうですか、お気になさらないでくださいね。また後日、一緒に見学できるといいですね。お帰りのところ呼び止めてしまってすみませんでした。お気をつけてお帰りくださいね。ではでは」

 そう言って、深々とお辞儀をする絵莉花。

 絵莉花の礼儀正しさに若干の感銘を受けつつ、菜那美も同じくお辞儀をして言う。

「いえいえ。お菓子、ありがとうございます。では、また」

 そして、手を振って見送ってくれる絵莉花に手を振り返し、菜那美はその場を歩き去った。




/454ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ