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セフレの彼は幼なじみ
第13章 共同戦線
何かを思い出したかのような様子で、智孝が言った。
「そうそう、補足なんだけど。もしも、何らかの予期せぬ事態が起こって、この『付き合うふり』という関係を辞めたくなったときには、即刻解除してくれていいからね。その場合、事後報告でいいから、僕に知らせてくれると嬉しいな。そして、僕の方からも、同じようにすることを認めてほしいんだけど……」
「うん、もちろん。あくまでも『ふり』だから、お互いスムーズに解除もできると思ってた方が、やりやすいよね」
「ありがとう。菜那美ちゃんとは気が合うなぁ。変な提案なのに、OKしてくれてホントに助かるよ! ああ、そうそう。それから……付き合うことになった経緯を誰かに聞かれたら、一応、僕の方から告白して、菜那美ちゃんがOKしてくれたってことにしておいてね。そのあたりも、話が合わないと、疑われるからね」
「あ、ありがとう……。でも、私みたいな普通の……地味な女子が、大人気の智孝君から告白されたって設定は、無理があるのでは……」
事実、智孝はたくさんのラブレターを受け取っているという噂があるほどに人気が高いので、すぐにこの計画が「怪しい」と睨まれ、頓挫しないか菜那美は気がかりだったのだ。
「そうそう、補足なんだけど。もしも、何らかの予期せぬ事態が起こって、この『付き合うふり』という関係を辞めたくなったときには、即刻解除してくれていいからね。その場合、事後報告でいいから、僕に知らせてくれると嬉しいな。そして、僕の方からも、同じようにすることを認めてほしいんだけど……」
「うん、もちろん。あくまでも『ふり』だから、お互いスムーズに解除もできると思ってた方が、やりやすいよね」
「ありがとう。菜那美ちゃんとは気が合うなぁ。変な提案なのに、OKしてくれてホントに助かるよ! ああ、そうそう。それから……付き合うことになった経緯を誰かに聞かれたら、一応、僕の方から告白して、菜那美ちゃんがOKしてくれたってことにしておいてね。そのあたりも、話が合わないと、疑われるからね」
「あ、ありがとう……。でも、私みたいな普通の……地味な女子が、大人気の智孝君から告白されたって設定は、無理があるのでは……」
事実、智孝はたくさんのラブレターを受け取っているという噂があるほどに人気が高いので、すぐにこの計画が「怪しい」と睨まれ、頓挫しないか菜那美は気がかりだったのだ。