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セフレの彼は幼なじみ
第15章 智孝との昼食
智孝がハンバーグを口に運びつつ言う。
「あさってのダブルデートが終わったら、なるべく早いうちに、夏祭りの方も誘ってみるよ。断られる可能性はなきにしもあらずだし、ちょっと怖いけどね。ありそうでしょ、『そこは二人っきりで行きたい』っていうの」
「たしかに……」
菜那美は「うまく、ダブルデートが成立しますように」と今の段階から祈るような思いだった。
そして、菜那美が言う。
「いつも、智孝君にばかり、お誘いするお役目をしてもらって、ごめんね」
「いえいえ、気にしなくていいよ。大体、今度の計画を立てたのだって僕なんだし、僕が責任を持ってやらないとね。じゃ、ジュースだけど乾杯しよっか。ダブルデートの成功を祈って」
「うん」
二人は微笑みながらグラスを持ち上げると、軽く合わせた。
傍目には、どう見ても仲睦まじいカップルだ。
その実、二人の間には恋愛感情ではなく、連帯感を伴った友情が芽生えているのだった。
「あさってのダブルデートが終わったら、なるべく早いうちに、夏祭りの方も誘ってみるよ。断られる可能性はなきにしもあらずだし、ちょっと怖いけどね。ありそうでしょ、『そこは二人っきりで行きたい』っていうの」
「たしかに……」
菜那美は「うまく、ダブルデートが成立しますように」と今の段階から祈るような思いだった。
そして、菜那美が言う。
「いつも、智孝君にばかり、お誘いするお役目をしてもらって、ごめんね」
「いえいえ、気にしなくていいよ。大体、今度の計画を立てたのだって僕なんだし、僕が責任を持ってやらないとね。じゃ、ジュースだけど乾杯しよっか。ダブルデートの成功を祈って」
「うん」
二人は微笑みながらグラスを持ち上げると、軽く合わせた。
傍目には、どう見ても仲睦まじいカップルだ。
その実、二人の間には恋愛感情ではなく、連帯感を伴った友情が芽生えているのだった。