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セフレの彼は幼なじみ
第17章 プール前日
 店内に入ると、まっすぐ水着売り場へと向かう二人。

 そして早速、女性用水着のコーナーを見つけると足を止めた。

 陸翔が言う。

「今日は時間がたっぷりあるから、ゆっくり選ぶといいぞ」

「ありがとう……」

 陸翔の気遣いが嬉しくなる菜那美。

 並んでいる水着を見ながら、菜那美が聞いた。

「陸翔や智孝君って、どんな水着が好みなのかな?」

「べ、別に俺の好みはどうだっていいだろ」

 やや顔を赤くして陸翔が答えた。

「だけど、せっかく陸翔に買ってもらうのだから、陸翔の好みも聞かないとって思って……」

「俺のことは気にするな。ま、まぁ、俺だって、智孝の好みを100パー把握してるのかっていわれると、はなはだ疑問だし、俺の趣味がある程度入り込む可能性は大だけど……」

 相変わらず顔が赤く、早口の陸翔。

 菜那美は「陸翔の好みの水着を着たい」と、そればかり考えていた。




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