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セフレの彼は幼なじみ
第19章 智孝の話
菜那美がやや胸をなでおろしながら言う。
「でも、よかったぁ……。もっと深刻で大変なお話かもしれない、って思ってたから」
「心配をかけてごめんね。こういう話は、電話じゃなくて、面と向かってしっかり伝えたかったから。それに、昨夜の段階で結論の部分だけを伝えてしまうと、ますますあらぬ心配をかけてしまうと思って」
「お気遣いありがとうね。うん、たしかに、智孝君の言うとおりかな。昨日、理由も聞かずに『この関係を終わりにしたい』とだけ聞いていたら、もっと悩んでたかも……」
「いずれにしても、本当に色々とごめんね、そしてありがとう。これからも末永くよろしくね! それまで唯一の女子の友達だった絵莉花に恋をして以来、心から『友達』と呼べる女子は一人もいない状態が続いていたから、菜那美ちゃんは依然として、僕にとって貴重な友達だよ」
ここでも、「自分と似ている」と感じる菜那美が言う。
「あ、私も。陸翔以外の男子と、これだけ親しくなったのは生まれて初めてかな。こちらこそ、これからもずっとよろしくね!」
「これ、水だけど……乾杯しよっか?」
おどけたように笑いながら言う智孝。
菜那美も笑顔になって頷き、グラスを合わせる。
そのとき、折りよくランチセットが運ばれてきた。
そして、二人はたわいもないおしゃべりをしながら、昼食を楽しんだ。
「でも、よかったぁ……。もっと深刻で大変なお話かもしれない、って思ってたから」
「心配をかけてごめんね。こういう話は、電話じゃなくて、面と向かってしっかり伝えたかったから。それに、昨夜の段階で結論の部分だけを伝えてしまうと、ますますあらぬ心配をかけてしまうと思って」
「お気遣いありがとうね。うん、たしかに、智孝君の言うとおりかな。昨日、理由も聞かずに『この関係を終わりにしたい』とだけ聞いていたら、もっと悩んでたかも……」
「いずれにしても、本当に色々とごめんね、そしてありがとう。これからも末永くよろしくね! それまで唯一の女子の友達だった絵莉花に恋をして以来、心から『友達』と呼べる女子は一人もいない状態が続いていたから、菜那美ちゃんは依然として、僕にとって貴重な友達だよ」
ここでも、「自分と似ている」と感じる菜那美が言う。
「あ、私も。陸翔以外の男子と、これだけ親しくなったのは生まれて初めてかな。こちらこそ、これからもずっとよろしくね!」
「これ、水だけど……乾杯しよっか?」
おどけたように笑いながら言う智孝。
菜那美も笑顔になって頷き、グラスを合わせる。
そのとき、折りよくランチセットが運ばれてきた。
そして、二人はたわいもないおしゃべりをしながら、昼食を楽しんだ。