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セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
 智孝によると、この先に絶好の花火観覧スポットがあるらしい。



 ところが、そこで陸翔が口を開いた。

「そこ、俺も知ってるぞ。えっと、3年ほど前、菜那美も一緒に行ったよな」

 急に話を振られて、必死で記憶を探る菜那美。

 はっきりとどういう場所だったかは思い出せなかったものの、「あまり人がいないところで、陸翔と二人っきりで花火を見られた」ということだけは思い出せた。

 なので、「少しだけ」と菜那美は答えた。

 陸翔は言葉を続ける。

「だけど、そこって多分もう人混みですごいことになってるぞ。誰かがネットの掲示板でバラしたんだろうな。口コミの威力はスゴイものだよな」

 智孝は「そうなのか」と言い、ひどく残念そうだ。

 陸翔がさらに続ける。




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