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セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
「そこでだ。また新たな穴場を探そうぜ。で、菜那美の足が限界に近いみたいだから、菜那美と俺がペアで行くことにする。智孝、絵莉花のことを任せてもいいか?」

 菜那美は意図が分からず、ポカンとした。

 しかし思い直して、尋ねる。

「ど、どうして、足のこと分かったの?」

「俺たち、長い付き合いだろ。そのぐらい、すぐ分かるって。だから、近場を探そうぜ」

 そこで今度は智孝が言う。

「菜那美ちゃん、足が辛かったんだね。気づいてあげられずごめんね。……でも、なぜ、菜那美ちゃんと陸翔がペアに?」

 すると絵莉花が寂しげな表情で口を挟む。

「トモ君……私と一緒じゃ嫌?」

「そ、そんなこと言ってないって!」

 珍しくいつもの冷静さを失い、慌てた様子で否定する智孝。

 彼の絵莉花への想いを知っている菜那美は、深く共感した。



 陸翔が再び口を開く。




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