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セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
「でも……なんで、ダブルデートが必要だったの?」
「そりゃ、どんな結果になるにせよ、絵莉花も俺も、同時に告白するのが望ましいと思ったからな。どっちかが先に上手くいくと、残された方はますます告白しにくくなりそうだし。そんな抜け駆けみたいなの、嫌だったからな。それで、この夏祭りアンド花火大会のダブルデートが決まってからは、花火大会が始まる前までの僅かな間に、それぞれ別行動をとって告白しようと決めたわけだ。もっとも、俺には勝算がなくもなかった」
ここで菜那美が口を挟んだ。
「勝算?」
「ああ。この前、偶然、菜那美の寝言を聞いたんだ。寝言で、俺のことが好きって言ってくれてるのを、な」
「ええ~?!」
顔が赤くなるのを感じる菜那美だったが、夜の闇のお陰で他の三人には気づかれていないようだった。
「そりゃ、どんな結果になるにせよ、絵莉花も俺も、同時に告白するのが望ましいと思ったからな。どっちかが先に上手くいくと、残された方はますます告白しにくくなりそうだし。そんな抜け駆けみたいなの、嫌だったからな。それで、この夏祭りアンド花火大会のダブルデートが決まってからは、花火大会が始まる前までの僅かな間に、それぞれ別行動をとって告白しようと決めたわけだ。もっとも、俺には勝算がなくもなかった」
ここで菜那美が口を挟んだ。
「勝算?」
「ああ。この前、偶然、菜那美の寝言を聞いたんだ。寝言で、俺のことが好きって言ってくれてるのを、な」
「ええ~?!」
顔が赤くなるのを感じる菜那美だったが、夜の闇のお陰で他の三人には気づかれていないようだった。