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セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
 おしゃべりしながら、駅前まで帰りついた四人は、そこで解散することに。

 もちろん、菜那美と陸翔、智孝と絵莉花、という交際開始したばかりのペアで帰る、ということだ。

 陸翔が言った。

「絵莉花、智孝、本当にありがとな。楽しかったぞ。そして……絵莉花、すごく助かった」

 絵莉花が笑顔で答える。

「こちらこそ。陸翔君が協力してくれなかったら、こんな風になってないから、本当に感謝しているよ。トモ君も菜那美さんも本当にありがとう!」

 すると今度は智孝が口を開く。

「こちらこそ、ありがとうね。僕は何もしてないけど。はぁ……絵莉花が僕の恋人になってくれただなんて……これはやっぱり夢なんじゃないかな」

 他の三人は笑顔で口々に「夢のはずがないでしょ」とつっこんだ。

 そして菜那美も言う。

「みんな本当にありがとう。智孝君が、このダブルデートを提案してくれたお陰だし、『何もしていない』なんてことはないよ。これからもお友達として、よろしくね」

「菜那美ちゃんは、つくづく優しいなぁ。付き合うふりをしているときから感じてたけど。僕は、かなり菜那美ちゃんに救われたよ。こちらこそ、今後ともよろしく」

 菜那美と智孝は笑い合う。

 そんな二人を笑顔で見つめる陸翔と絵莉花。




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