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セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
「例えば、そうだな……。菜那美も知っての通り、俺はトマトとナスが大嫌いだ。こないだ菜那美が晩飯を作ってくれたとき、そういう話もしてただろ」
「あと、グリーンピースもね。それで……?」
「それで、な。覚えてるか? 7月の始めごろ、絵莉花が俺のために、昼食のサンドウィッチを作ってくれたときのこと」
菜那美は思い出す。
そういえば、そんなこともあったかな……と。
陸翔は言葉を続ける。
「あのとき、サンドウィッチの中に、トマトが入ってただろ。3ヶ月も付き合ってて、あれだけ料理上手な彼女なのに……俺の嫌いな食べ物を知らないなんて、どう考えてもおかしいだろ。絵莉花が料理が上手いことは、菜那美も知ってると思うし」
「え……。あ……!」
菜那美は思い出した。
その時、陸翔が咳き込んで、慌ててお手洗いへと向かったことを。
「まさか、あのとき……お手洗いへ行ったのって……」
「おう。作ってくれた絵莉花には申し訳ないが、トマトの部分だけは吐き出して、捨てさせてもらうことになったってわけ。なんとか、ごまかせたようだな」
陸翔は苦笑して続ける。
「あと、グリーンピースもね。それで……?」
「それで、な。覚えてるか? 7月の始めごろ、絵莉花が俺のために、昼食のサンドウィッチを作ってくれたときのこと」
菜那美は思い出す。
そういえば、そんなこともあったかな……と。
陸翔は言葉を続ける。
「あのとき、サンドウィッチの中に、トマトが入ってただろ。3ヶ月も付き合ってて、あれだけ料理上手な彼女なのに……俺の嫌いな食べ物を知らないなんて、どう考えてもおかしいだろ。絵莉花が料理が上手いことは、菜那美も知ってると思うし」
「え……。あ……!」
菜那美は思い出した。
その時、陸翔が咳き込んで、慌ててお手洗いへと向かったことを。
「まさか、あのとき……お手洗いへ行ったのって……」
「おう。作ってくれた絵莉花には申し訳ないが、トマトの部分だけは吐き出して、捨てさせてもらうことになったってわけ。なんとか、ごまかせたようだな」
陸翔は苦笑して続ける。