この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
 陸翔がさらに続ける。

「まさか、思いがけず、菜那美がセフレの提案に乗ってくるとは思わなかったけどな。ともかく、すでに菜那美も知ったみたいに、俺は絵莉花と付き合ってるわけでもなかったし、別に罪悪感はなかったわけ。そもそも、もし俺が本当に絵莉花と付き合ってたら、さすがに、『セフレになろう』なんてこと、菜那美に言い出すはずがないって。いや、そもそも、菜那美とあの日の初体験すら、していなかったと思う。そのへん、俺がその程度の、考えが浅くて薄情な男だと思われてたみたいで、今でもショックだけどな、ちょっとだけ」

 寂しげに言う陸翔に、すぐ菜那美が言った。

「ご、ごめん! でも……あの時言ったみたいに……私はセフレについて全く知らなかったでしょ。だから、『そういうものなのかな』って勝手に納得してただけで……。だから、その……陸翔のことをそんな風に思ってたわけじゃないの」

「いや、冗談だから気にするなって。今こうして、彼氏彼女になれたんだし、そんな些細なことはお互い綺麗さっぱり忘れようぜ。しかし、本当によかった……。一時はどうなることかと……」

 珍しく表情を曇らせてうつむく陸翔。

 並んで歩く菜那美は、思わず陸翔の背中を撫でた。




/454ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ