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セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
「しかし、本当に……菜那美が俺を好きでいてくれてたなんて、予想外だったぞ。俺はずっとずっと菜那美だけを想い続けてきたんだが、まさか菜那美も同じ気持ちでいてくれたなんて、気づかなかった。7月始めごろ、菜那美が痴漢に遭った日、部屋でさりげなく『お前が俺のことを男として見てないのは知ってるけど』って言い放って、こっそり菜那美のリアクションを見てたんだが……その部分を綺麗にスルーしただろ。内心、少しショックだったぞ。『ああ、やっぱ、男としては見られてないんだな』と分かって。まぁ、前々から、そうじゃないかとは思ってたし、大ダメージってほどでもなかったが」
「あ、それ、覚えてる! でも、そこで『男性として見てる』だなんて、私から言えないじゃん……。あのときは、本当に、陸翔が絵莉花さんとお付き合いしてると思ってたし……」
「それもそうか……。とりあえず、ごめんな、色々」
菜那美の目を見て、謝ってくれる陸翔。
菜那美は「私こそ」と答えた。
「あ、それ、覚えてる! でも、そこで『男性として見てる』だなんて、私から言えないじゃん……。あのときは、本当に、陸翔が絵莉花さんとお付き合いしてると思ってたし……」
「それもそうか……。とりあえず、ごめんな、色々」
菜那美の目を見て、謝ってくれる陸翔。
菜那美は「私こそ」と答えた。