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セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
部屋に落ち着いたところで、陸翔が言う。
菜那美の分まで、飲み物を用意してくれながら。
「ああ、ホント夢のようだな。智孝じゃないけど。そして、俺も同じこと何度も言うかもしれないけど」
「何度でも言ってよ。私だって、同じだもん」
「そうそう、菜那美が智孝と付き合うことになったって聞いたあの日、絵莉花と俺がどれだけ絶望したか……。あの日の放課後、絵莉花が慌てて、教室前まで俺を迎えに来てくれたの、菜那美も見てただろ。あの後、暗い気分で、絵莉花と俺はお互いの今後について相談したんだぜ。で、その後あっさり別れたと聞いて、絵莉花と俺としては、喜ぶわけにもいかないし、複雑だったな……。あれが、付き合うふりだったとは……。そういうの、やめてくれよな」
廊下で陸翔を待つ絵莉花の姿を見た、あの日のことを思い出す菜那美。
菜那美の分まで、飲み物を用意してくれながら。
「ああ、ホント夢のようだな。智孝じゃないけど。そして、俺も同じこと何度も言うかもしれないけど」
「何度でも言ってよ。私だって、同じだもん」
「そうそう、菜那美が智孝と付き合うことになったって聞いたあの日、絵莉花と俺がどれだけ絶望したか……。あの日の放課後、絵莉花が慌てて、教室前まで俺を迎えに来てくれたの、菜那美も見てただろ。あの後、暗い気分で、絵莉花と俺はお互いの今後について相談したんだぜ。で、その後あっさり別れたと聞いて、絵莉花と俺としては、喜ぶわけにもいかないし、複雑だったな……。あれが、付き合うふりだったとは……。そういうの、やめてくれよな」
廊下で陸翔を待つ絵莉花の姿を見た、あの日のことを思い出す菜那美。