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セフレの彼は幼なじみ
第3章 菜那美の部屋で……
「ああんっ……ああんっ!」

「痛くないか、菜那美?」

「痛くない……気持ちいいよっ!」

 思ったままを口にする菜那美。

 痛みが引いたことにより、ずっと想い続けてきた陸翔と愛し合っているという現実を、菜那美は噛み締めることができていた。

 そのあまりの幸福感に、菜那美はうっとりと目を細める。



「俺も気持ちいいぞ……」

 陸翔の動きは徐々に力強さを増してきた。

 パンパンと音がするほどに。

 陸翔は時折目を瞑りつつ、シンボルを果肉の奥までぶつけていく。



「ああんっ……陸翔、のしかかってきて……あんっ……ギュッてしたい……」

「こうか?」

 正常位のまま、陸翔は前方へ身体を倒す。

 菜那美は、素早く陸翔の背中に手を回すと、愛を込めて抱き寄せた。

 陸翔の彼女のことなど、菜那美の頭からはすっかり消えている。

 今はただ、最愛の相手と激しく愛を交わす行為に、全神経を集中させてしまっていた。

 だが、それでも、心のどこかに、陸翔の彼女への気遣いが残されていたのか、「大好き」や「愛してる」などの言葉は、一言も発しない菜那美。

 心の中では叫んでいたのだが。




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