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セフレの彼は幼なじみ
第3章 菜那美の部屋で……
「やっべぇ……やっちまった……! 菜那美、ごめんな! 失敗するとは思ってなかった……」

 面目なさそうにうつむきながら、そう言ってシンボルを抜き取ろうとする陸翔。

 しかし、直後に「うわっ!」と驚きの声が口をついて出た。

 菜那美の秘所から流血がみられたからだ。

 その血は一部、シーツを汚していた。

 大急ぎでシンボルを抜き去る陸翔。

「菜那美、大丈夫か?!」



 放心状態のまま、やっと起き上がった菜那美は、血を見ても全く動じない。

 挿入の瞬間に感じた、焼け付くような痛みから、このことは十二分に想像できたので。

「う、うん。もう血も止まってるみたいだし、大丈夫。シーツは洗濯してもらうよ……。お母さんには、『あの日』で汚れたって言っておくから」

 視線を自身の股間へと落とし、花びらや果肉を指で検(あらた)めながら、菜那美が言う。

 陸翔も見ているその場所からは、血と樹液が交じり合った液体が、にじみ出てきていた。

 即座に陸翔がティッシュを持ってきてくれて、二人で拭くことに。

 菜那美としては、大切な陸翔と結ばれた余韻が残っている現状で、さらにその上、股間をティッシュ越しに触ってもらえるというこの事態に、喜悦が止まらない。

 だが、陸翔は依然として、冴えない表情のままだ。

「もし万が一、子供できてたら……責任は取る」

 陸翔のその言葉に、涙が出てくる菜那美。

 こんなことを言ってもらえるとは、想像していなかったのだ。

 そして内心、「それなら、赤ちゃんできているといいな」と思った菜那美だったが、むろん口には出さない。

 菜那美は「ありがとう」と一言言うと、股間を拭き終わり、陸翔の方を見た。




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