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セフレの彼は幼なじみ
第5章 二度目の……
「電話かも。出た方がいいんじゃない……?」

「後回しでいいだろ」

 陸翔は逸る気持ちを抑えきれない様子だが、菜那美は鳴り続けるスマホが気になって気になって仕方がなかった。

 着信音はけたたましく鳴り響いている。

 菜那美がなおも言う。

「気になるから、確認だけしてみて」

「なんだよ……。ったく、しょうがないな」

 陸翔は渋々、菜那美から身体を離すと、ベッドから降りてスマホを手に取った。

 どうやら電話のようで、すぐに通話を始める陸翔。

「もしもし……。ああ、ちょっと今、忙しくて……。ああ、うんうん」

 電話相手の声が、何を言っているのかまでは分からないものの、その声が若い女性のもののように聞こえて、思わずビクッとする菜那美。

 陸翔の様子などから、その相手が間違いなく絵莉花というその彼女であると、菜那美は直感的に悟っていた。




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