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セフレの彼は幼なじみ
第5章 二度目の……
 菜那美は心底、絵莉花というその彼女が羨ましくて仕方なかった。

 しかし、いくら羨んだところで、どうにもならないということは菜那美自身分かっている。

「そもそも……これだけ長い間、友達関係が続いてるんだから……陸翔にとって私は恋愛対象にはなり得ないのかも……」

 常日頃から感じていることを、ひとり呟く菜那美。

 セフレになってくれたということで、少なくとも「女として見られていない」というわけではないとは思っていたが、それだけでは満足しきれない菜那美がいた。

 欲張りすぎなのかな、と思う自分も感じていたが、「彼女になりたい。恋愛対象として見られたい」と思う本心に嘘はつけない。



 菜那美はそれから数十分以上も、思い悩みながら一人っきりで川を眺めていた。




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