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2年目の関係
第6章 20:00〜

パッタン――――。
部屋に入るとドアが閉まる音に、背中が震えた。
どどどどぉ〜しよう!!
昼ドラみたいな展開に、酔いも冷めそうになる。
ちょっと横になって、休むって雰囲気じゃない気がするんだけど――――。
恐る恐る振り向くと、山之内くんはスーツのジャケットを脱いで、ネクタイを緩めていた。
その仕草が妙に色っぽくて、余計な妄想を掻き立てる。
違う! 違うよ!
山之内くんは、誠実な爽やか男子だったもん!
自分の邪な煩悩を振り払うように、首を振ると――――
「穂……水飲む?」
背後から山之内くんの腕が伸びてきて、抱きすくめられた。

