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刑事とJK
第90章 愛が欲しいだけだった
――――
ド…
…オオオォン…
パークの外から、耳を澄ませば聞こえてくるくらいの爆発音が聞こえた
「…今の?」
『…わかんない…』
PLLLL… PLLLL…
斉藤の携帯に、長谷川から連絡が入った
《斉藤》
「…はい…」
《…よくやった!!!》
張り詰めていた緊張の糸が切れたのか
突然膝の力が抜けた
支えるものがほしくなって、思わずゆうひに抱き着く
『わっ…
ちょっと…!!///』
「わ、わりぃ…でも何か…力入んねぇ」
『はあ?///』
「…った」
『え?』
「良かった…止められた…」
声までフニャフニャとしていて
そんな斉藤が可愛らしく思えた
『うん…終わったね…終わっ…』
ふと脳裏に、あの顔がよぎった
『っ…』
涙は堪えた
斉藤をこれ以上心配させたくなかったから
それでも…
この胸にぽっかりと空いた穴は…
埋まらない