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刑事とJK
第90章 愛が欲しいだけだった
スッと後ろから手が伸びた
『…斉藤』
「んな馬鹿力でやったら、壊れちまうぞ?」
『…うっさい…』
斉藤はゆうひの頭をポンポンと叩き、スイッチに手を置いた
同じように力を入れるが
それでもまだ動かない
「…どうなってんだ…?」
『…斉藤…もし、このままスイッチが動かなかったら…』
「…」
最悪の事態…
起こっちまうってのか…?
その時、河瀬が立ち上がった
斉藤とゆうひを押しのけ、スイッチの前に立つ
「な…何するつもりだてめ…!!」
河瀬の手はスイッチの下へ伸びた
『…?』
パチッと音がし、河瀬はこっちを向いた
「ロックは、解除した。
もう押せる」
「おめぇ…」
「早く、押せばいい」
河瀬はドカッと壁にもたれ、ズルズルと座り込んだ
『…河瀬…』
「…信じてんぞ?」
「勝手に…しろ…」
斉藤はスイッチに触れた
カチャン