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刑事とJK
第92章 新たな命
『あっあぐぅあああぁっいぃああ!!!!』
その瞬間
何かを感じた
この世界にひとつ
命の灯が
ポッと優しく…
おぎゃああぁああぁ
「…あ…」
斉藤は、タオルに包まれていく"命"を呆然と見つめた
"命"は母親の手に抱かれ、母親はそれはそれは綺麗な顔をしていた
『…えへへ…、はじめまして///』
…だめだ
『ほら斉藤、見て…』
…オレにはもったいねぇよ
『あたしたちの…子だよ』
もったいねぇけど…
「ゆ…ぅひぃいいい~!!!」
認める
大の大人がわんわんと泣き叫んで
大切なこいつらに抱き着いてる姿ってのは
そりゃあもう情けねぇし
格好悪いもんだろう
『あららぁ、お父さん号泣』
ゆうひは笑って、斉藤の肩に頭を乗せた
『こら、泣くなっ』
「だっ…て生まれっ生まれ…ゆうひぃいぃ!!!!」
何でオレは、こんなに泣いてんだ?