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刑事とJK
第95章 近所のおじさん



不思議…


あたしは親なんて、めんどいしうっとうしいし嫌いだ



でも、おじさんの娘さん、ゆうひちゃんは
おじさんが大好きなんだな…



あたしとゆうひちゃんで、こんなに差があるのは…なんで?






「あたし、ゆうひちゃんに会ってみたい」



「へ?
僕は別に…どうぞ」



「ははは、嘘だって
…でも、なんで親に対する気持ちがこんなに違うのかな?」




「…」




「あたしの父親がおじさんだったら、あたしも父親を好きになれるかもね」





冗談半分で、けらけらと笑いながら言った




「そういうもんじゃ…ないと思うよ」



あたしの冗談を、おじさんは真面目に返してきた




「…、じゃああたし帰るね、さよなら」



あたしは、空気がシラけたのを感じて、さっさと家に帰った





――――――――――





由紀ちゃん、僕はこう思うよ



年頃の女の子が、父親を嫌う理由のひとつ


それは、愛情の裏返しだってこと




娘が可愛くないと思う父親なんていない

だからどうしても、父親は娘にとびきりの愛情を注いでしまうんだ




娘は、昔も今もその愛情は不変のものだと認識し
側にいて当たり前の父親は、自分が何をしても愛し続けてくれる
という考えに頼ってしまう



だから娘は、父親を跳ね退けるんだ


跳ね退けたって、父親は愛し続けてくれるからね





でも、あの子は…


ゆうひは、

父親の僕からの愛情を
まともに受けたことがないんだよ…



僕がまともに愛情を注いだことが、ないんだよ…




だからゆうひは、"父親への愛"を表に出してくれたんだ




今までもらえなかった愛情を、堪らなく欲しくなって…








由紀ちゃんは



毎日、愛情をもらってるはずだよ?



そして気づいてないだろうけど、由紀ちゃんも親を愛しているよ…?








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